新規患者・リピーターを生むマーケティング

インターネットで自費集客する

歯科医院における自費の売上はインターネット対策とほぼ比例していると言っても過言ではありません。これまでインターネットで自費集客(集患)に成功している医院の成功パターンは、院長の人柄・経歴・技術力が訴求されたストーリー、院長やスタッフのブログ、診療メニューや最新の医療機器などの紹介、予約システムなどを搭載したホームページを数百万円のお金をかけて構築し、SEO(検索エンジン最適化)対策とリスティング広告(リターゲティング広告を含む)を行う専門企業に依頼して、自医院へのホームページのアクセス数を増やすというものでした。この方法は資金力がある歯科医院ほど有利です。

ところが近年このパターンが通用しなくなっています。「以前よりもホームページからの新規数が減った」「インプラントのホームページ予約が減った」「リスティング広告代が跳ね上がりすぎて採算性が合わない」という声をよくお聞きします。
このようになってしまった理由としては、大きく分けて3つあります。一つは多くのSEO専門企業が行っている小手先の検索エンジン上位表示対策が通用しなくなったこと。次にリスティング広告に参加する競合医院が増えクリック入札単価が激増していること。最後に自医院サイトから一方的に訴求される情報をユーザーが以前ほど信用しなくなって来ているということがあげられます。

なお、ホームページ制作会社に分割で数年に分けてお金を支払っていくようなことは避けた方が賢明です。かなりの確率で後悔します。実力のあるサイト制作会社は月賦払いのような提案はしてきません。
率直に言ってインターネット業界は不誠実な企業が少なくありません。インターネットに関する知識が少ない中小零細組織の経営者から注文を取るセールス力だけが長けていて、技術力や最新の知識が不足していると感じる企業が多いと感じます。悪質なネット業者から騙されないためには、院長自身が最新のインターネット知識をある程度勉強して、業者の目利きが出来るようにしておくことが大切です。

さて、話を戻します。これまでの検索エンジン上位表示対策が通用しなくなっているという点について少し解説します。SEO専門企業はGoogleのロボット型検索エンジンに見つけてもらいやすいように、HTML(HPをつくるための言語)の最適化をアドバイスしたり、外部サイトとの被リンク数を増やすことで、検索上位を目指すアドバイスをしています。

一方でGoogleのような検索エンジン企業は、広告で莫大な収益を上げています。ユーザーがGoogleで検索した際に、SEO技術によって、見当はずれのサイトばかりが上位表示されるようであれば、Googleの利用を止めるユーザーが増え、企業もGoogleに広告を出稿する意味が無くなります。従って検索エンジンは「ユーザーにとって質の良いコンテンツを鮮度高く、沢山アップしているサイト」が上位表示されるよう、その検索精度が年々進化しており、従来型のSEO対策が通用しなくなっているのです。

では、上位表示されるためにどうすれば良いのかというと、ユーザーにとって質の良いコンテンツを沢山アップしていくことに尽きます。ユーザーにとって質の高いコンテンツとは、売り込み情報を省き、専門家としてユーザーのために分かりやすく、希少な情報がコンスタントに提供できていることを指します。
自分の医院のインプラントの自慢話や売り込みではなく、中立的な立場からインプラントのメリットやデメリットを消費者目線で存分に語ることや自宅で出来る最新の予防歯科について情報提供していくことなどはユーザーにとって質のよいコンテンツといえます。
多くのサイト訪問者は、あなたもそうであるように購買意思をもって検索するよりも、何かを調べたくて検索することが殆どです。
院長やスタッフの個人的な出来事をブログで語ることは、ユーザーにとってメリットのあるコンテンツではないため、検索上位表示にはつながりません。あなたが何か情報を探してネット検索する場合に、そこの経営者とか社員の日常をブログで語られるよりも、専門的で希少な情報のほうに有り難さを感じるのではないでしょうか?歯科の専門家であるあなたにとっては当たり前でも、消費者にとっては希少だと感じてもらえる歯科情報は沢山あります。
つまり、ユーザーの立場で答えることが出来ているサイトが評価されるのです。そのためには業者任せにするのではなく、自分たち自身でソーシャル的なコンテンツを沢山アップしていくようにします。頻度としては週に1回以上、ブログ、フェイスブック、ツイッター、ユーチューブなどのソーシャルサイトでユーザーにとってメリットがあるコンテンツを記事掲載、あるいは動画アップすることで、無料で人の役に立つ情報が大好物なGoogleのロボット検索エンジンに見つけてもらいやすくなります。これらのソーシャルコンテンツは、フィードバックコメントが出来る機能が付いています。このフィードバック機能をユーザーに積極的に活用してもらうことで、ユーザーのクチコミが活性化します。これによって医院側の主張だけよりも信じてもらいやすくなります。

なお、インターネットのどこかに転がっている情報を編集してコンテンツ制作してもGoogleに見抜かれてしまいます。また、ユーザーは賢明であり、やらせの賞賛コメントを見抜きます。炎上はやらせコメントが原因であることが殆どです。

そして、ユーザーのためになるコンテンツが沢山掲載された各種ソーシャルサイトと自医院サイトとリンクさせ、ユーザーを自医院サイトへと導くようにします。ソーシャルコンテンツによってあなたの専門性と誠実さを十分に信頼しているユーザーは、あなたの医院サイトに深い尊敬と信頼感を持って訪問することになるでしょう。
これらの施策の実行はお金では買えません。院長とスタッフが一丸となって自分たちにしかつくれないコンテンツ制作をコツコツしていくことで、SEO対策と口コミ評価の両方を勝ち取れるようになるのです。逆に言えば小規模で資本力のない歯科医院でも努力すれば結果を出すことが出来ます。

著者プロフィール

ホワイトエッセンス株式会社
代表取締役 坂本 佳昭

日本最大の審美歯科チェーン「ホワイトエッセンス」の創業者。最新刊「院長依存から脱却できる医院組織のつくり方」を始めとし、執筆、取材、講演実績多数。

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