100%予測できる未来があります。それは人口推移予測です。
日本は戦後7千万人だった人口が、
2007年に1億3千万人へ2倍近く増加しました。
人口が増えている時代を「人口ボーナス」と呼びます。
人口ボーナスの時代は、
昨年と同じことを行っていても、
人口が増えている分、患者数が伸び、
人材の採用も簡単です。
人口ボーナスの時代は、
登りエスカレーターに乗っているようなものでした。
しかし、2008年から人口減が始まりました。
下りエスカレーターの時代です。
自分で登る努力をしていかないと、
昨年と同じことをしていると売上が下がっていきます。
2000年には1億500万人だった64歳以下の人口は、
2040年には6千8百万人に減ります。
東京、愛知、京都、大阪、福岡を合算した人口が消滅します。
子供や高齢者を含めた総人口も2千万人減ります。
それも毎年均等に減少するのではなく、
放射線を描くように加速度的に減少していきます。
以前は典型的な勝ち組であった地方のロードサイド保険中心のファミリー対応歯科医院ですが、今後は、年を追うごとに集患や採用が難しくなっていきます。
地方は人口の減少率が激しいうえに、
2019年の時点で、子供あり世帯はわずか21%しかなく、
標準世帯は5%を割り込んでいます。
2040年には単身世帯が4割にもなります。
上記は2050年、国土交通省の未来予想図です。
著色は人がまったく住まなくなる地域です。
2030年に空き家は2千万戸に迫ると予想されています。
マイホームが夢だった時代と隔世の感があります。
そして、人口が減ると、経営のルールが大きく変わります。
人口増加の時代は経営者のほうが労働者よりも立場が強く、
人口減の時代は、経営者よりも労働者の立場が強くなります。