院長もスタッフも内部を見ているから不満が溜まる - 歯科医院経営講座~次のステップを目指す歯科医師のための~

院長もスタッフも内部を見ているから不満が溜まる

組織をつくっていく目的は
どこにあるのか?

医院の組織化によって
院長依存型組織から脱却することが出来ますが、

本来組織をつくっていく目的とは
どこにあるのでしょう。

経営学では
「一人ではできないことを
チームとしての仕事ぶりで
成果を上げていくために組織は存在する」

と定義されています。

この成果とは何でしょうか?
成果は組織の外部にしかありません。
そして成果は一つではありません。

成果には売上利益も含まれますが、
成果の本質は「どれだけ顧客に貢献したか」です。

歯科治療ならば
あなたが目標とする治癒率や治療完了率が
代表的でしょうし、

歯のホワイトニングであれば
クライアントが目標とする
シェード(歯の色の明るさ)の達成率であり、

歯のクリーニングであれば
施術時間内に不快感無くステイン(汚れ)、
歯垢、歯石がどれだけ除去出来たのか、

あるいは虫歯や歯周病の罹患や進行を
食い止めたのかが成果になります。

そして何よりも顧客満足度こそが
目指すべき最も重要な成果です。

成果とは何か?

ホワイトエッセンスでは、
顧客満足度をいくつかの項目に分けて
成果目標設定しており、

施術結果、施術の過程、カウンセリング、
価格の納得感、医院の雰囲気、受付応対
などがあります。

これらの成果項目は極力数字化しないと、
達成度が目標として共有できません。


あなたとあなたの医院のスタッフは
患者様満足に関わる目標が数字共有化され、
そこを目指している状態でしょうか?

心の中ではお互いに
患者様を最高に満足させたい
という思いをはせながら、

「成果とは何か?」を
院長とスタッフ間で共有化出来ていないと、

院長もスタッフも
お互いの気に入らないところや
欠けたところを見るようになります。

つまり外部成果にフォーカスせず、
組織の内部ばかりを見て、
お互いの言動に傷つきあう日々を
送るようになるのです。

院長依存の組織は、
院長もスタッフも外部ではなく
組織内部を見ています。


貴方が医院の組織化に関心があったとして、
その目的がスタッフとの関係性の改善や
お金に対する悩みの解決であれば、

それは外部成果ではなく、
組織の内部に囚われている証です。

クライアントにとっては
スタッフの状態も院長のお金もどうでもよくて、

自分が満足する基準で
ちゃんとやって欲しいだけなのです(図2)。
図2 組織内部ではなく外部成果にフォーカスする

日本のように成熟した国家では
どんな業界でも顧客満足度の尺度が
年々長くなっていきますから、

組織力および組織で働くスタッフ個々の力が
顧客の満足尺度に合わせて
毎年成長していく必要があります。

ところが院長のバイタリティだけに
頼っていたのでは、
院長の加齢とともに医院は衰退していきます。

つまり昨年と同じ組織力のままでは
昨年よりも成果が下がっていきます。


ここに気づいているかどうかで
組織も個人も成長度が決まります。

オススメの動画を
ぜひご覧ください!

強いチームをつくるために、医院で働くスタッフに理解してもらう3つのこと

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強いチームをつくるために、医院で働くスタッフに理解してもらう3つのこと

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