ビジョンは経営の根っこになる
知り合いの経営者の方々にお話を聞くと、
半分位の方は最初、お金儲けが目的で
起業したと言います。
しかし、しばらくすると
「ビジョンが無いと組織として
成長していくことができない」
「ある程度の小金持ちになっても
毎日が面白くない」と憂鬱になってきて、
次第にビジョンの重要性を
深めていったということです。
私がホワイトエッセンスを始めた時は、
デンタルエステはおろか、
歯のホワイトニングですら需要がありませんでした。
事業として成り立つのかどうか、
やってみないと分かりません。
それにも関わらず
挑戦し続けることが出来た理由は、
ビジョンがあったからです。
樹木でいえば、
根にあたる部分である私たちのビジョンは、
葉を通じて社会に笑顔を広げていくことです。
枝の部分がそれを可能とするために
歯科衛生士が活躍する職場つくりであり、
果実がデンタルエステのサービスです。
ビジョンという根の水分や養分を含み、
枝を通して、果実のサービスが生まれていきます。
ビジョンを体現したサービスであれば、
中々結果が出なくても頑張り続けられます。
インプラントのニーズが
落ちてきたからという理由で
デンタルエステをするという考えでは
上手く行きません。
これが売れそうだという理由で
商品やサービスの果実だけを取り換えても、
根っこの部分が
「今後どういう歯科医院にしていきたいのか？」
というビジョンと一貫性がなければ、
その果実は実り続けることが出来ないでしょう。
ビジョンの浸透が
長期的な視野での成長の基盤になる
2014年秋に国内外の有名な講師が
登壇する経営学セミナーに参加しました。
1000人位の受講生の中で
一人の男性が講師に質問をしました。
「これからどんな商品やサービスが売れますか？」
講師は
「あなたが情熱を持って
続けられるものをやりなさい」
と言いました。
質問者は期待する答えを
貰えなかったような表情をしました。
別の講師のプレゼンが終わった後、
先ほどとは違った男性が質問をしました。
「今後、成功する分野を教えてください」
講師は「あなたがやりたい分野です」
と答えました。
更に異なる講師のプレゼン後に
一人の女性が
「私はある商品を扱う会社を経営していますが、
上手く行っていません。
その分野の今後のニーズについて
どう思われますか？」と尋ねると、
講師は「あなたが本気でやっているのならば、
その商品でも十分に成功できるのでは？」
と答えました。
このような質問と回答が10人の講師に対して
何度も繰り返されました。
質問者達の仕事の目的は、
食いつなぐことであったり、
経済的に成功することであったり、
失敗しないことなのです。
以前、ある大手製薬会社の役員の方と
お話しをした際に、
その会社で重要なことを決める場合に、
役員同士で票が割れたときは、
その会社のビジョンに沿っているかを話し合い、
ビジョンに沿っていれば、
当面儲かりそうになくても実行するそうです。
結果的に、そういう商品が
メガヒットにつながることが多いと言っていました。
創業者は50年くらい前に
お亡くなりになりましたが、
経営ビジョンが後世に受け継がれているからこそ、
今も長期視野に立って
成長を続けられるのだと思います。
あなたが掲げたビジョンの浸透において
最も大切なことは、ビジョンを達成するために
院長が率先垂範している背中を
スタッフに見せ続けていくことです。
良いビジョンを目指していると
スタッフ達が信じることが出来れば、
もうそれだけで院長依存の組織から脱却でき、
自動操縦で上手くいきます。
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院長依存体質の主な理由は、院長の目指すビジョンが〇〇や〇〇であることです。
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