最大の漂白効果が得られるホワイトニング3つの秘訣-後半- - 歯科医院経営講座~次のステップを目指す歯科医師のための~

最大の漂白効果が得られるホワイトニング3つの秘訣-後半-

今回の記事では
先生方が一番楽しみにされているであろう
「最大の漂白効果が得られるホワイトニング方法」
についてお伝えします。

この「診断」と「ホワイトニング方法」の
ポイントが抑えられれば、

ホワイトニングの漂白効果は
自ずと上がってきます。

2.1.最も漂白効果のあるホワイトニング方法は?

ホワイトニングは、歯科医院で術者が
歯の表面にホワイトニング剤を塗布し
漂白する「オフィスホワイトニング」と、

患者さん自身が歯科医院で作成した
マウスピースにホワイトニング剤を流し込み
歯に装着して漂白していく
「ホームホワイトニング」

2種類に大別されます。

オフィスホワイトニングと
ホームホワイトニングを併用するのが
「デュアルホワイトニング」です。

ホワイトニングを導入していても
ホームホワイトニングしか行っていないという
歯科医院さんを多く見かけますが、

最も漂白効果があるホワイトニング方法は、
デュアルホワイトニングです。

端的に言うと、デュアルホワイトニングは、
早く白くなるというオフィスホワイトニングの
利点と、(色の)後戻りが少ないという

ホームホワイトニングの利点を兼ね備えて、
両者の欠点を補うホワイトニング方法
だからです。

デュアルホワイトニングは
早く白くなるだけでなく、
(色の)後戻りも少ない最強の方法です。

特に白くなりにくい歯は、
基本的にデュアルホワイトニングが必須です。

これらの歯に、オフィスホワイトニングを
1回だけ行ったり、ホームホワイトニングを
単独で2週間程度行ったりしても、

患者さんが満足する白さは得られない
と考えてください。

ホワイトニングを導入しても
患者さんがリピート化しない理由には
いくつかあるのですが、

白くなりにくい歯に対して、
デュアルホワイトニングを行わず、

ホームホワイトニングだけ、
オフィスホワイトニングだけしか
行っていないのも大きな要因です。

「ホワイトニングを導入しても
患者さんが思うように増えない」
「リピート化しない」

というお悩みをお持ちで、

ホームホワイトニング
もしくはオフィスホワイトニングの
どちらかしか扱っていない先生方は、

今すぐ、デュアルホワイトニングが
できるような体制を

整えることをお勧めします。

 

【変色の原因別にみる
デュアルホワイトニングの症例】
犬歯・歯頚部の黄ばみのホワイトニング症例

テトラサイクリン歯のホワイトニング症例

失活歯のホワイトニング症例

バンディングのホワイトニング症例

ホワイトスポットのホワイトニング症例

2.2.最大の漂白効果が得られるホワイトニングの進め方


オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、
デュアルホワイトニングの中で、
最も漂白効果のあるのは
デュアルホワイトニングですが、

ただやみくもに行っても
最大の漂白効果
は得られません。

デュアルホワイトニングを行っている
歯科医院さんでも、オフィスホワイトニングを
行ってからホームホワイトニングという順番で
行うことが多いと思いますが、

実は、
もっと効果的に早く白くなる方法があります。

デュアルホワイトニングにおいては、
オフィスホワイトニングに先行して
ホームホワイトニングを行うのが最も効果的
なのです。

具体的には、1回目のオフィスホワイトニングの
前に少なくとも2週間のホームホワイトニングを
行ってもらいます。

1回目のオフィスホワイトニング後は、
ホームホワイトニングを
2~3週間継続してもらった後に

2回目のオフィスホワイトニングを行います。

ホワイトエッセンスで行っている
デュアルホワイトニングは、

基本的にオフィスホワイトニング3回と
ホームホワイトニングを
白くなりやすさ・なりにくさにより
1~3ヶ月(テトラサイクリン歯の場合は最低6ヶ月)
継続してもらいます。

デュアルホワイトニングを行う際はぜひ、
ホームホワイトニングから始めてみてください。

ホームホワイトニングを2週間行った後の
1回目のオフィスホワイトニングの
漂白効果の違いは、

オフィスホワイトニングから始めた時と比べて
顕著にあらわれます。

2.3.ホワイトニングを成功させるカギ

デュアルホワイトニングを2.2.で紹介した順番で
行っても、患者さんの希望の白さまで
白くならないとホワイトニングは失敗です。

ホワイトニングを成功させるカギとなるのは、
ホームホワイトニングの継続です。

日本ではホームホワイトニングの人気がなく、
患者さんに知識がない状態では

ホームホワイトニングに抵抗ある
クライアントがほとんどです。

いくら漂白効果が最大となる
ホワイトニング方法を選択しても、

患者さん自身が
ホームホワイトニングを継続できないと、
希望の白さは得られません。

3.1.基本的な術式を確実に行おう

最大の漂白効果を得るために、
実際の施術で
欠かせないのは、

ホワイトニング前のクリーニングです。

歯垢や歯石、着色が付着していると、
ホワイトニング剤が直接歯に作用しないためです。

オフィスホワイトニング、
ホームホワイトニングの
どちらも開始する前に、

ホワイトニングをする部分の
着色と歯石を完全に除去しておきます。

上記に加え、オフィスホワイトニングでは、
ホワイトニングの施術直前にも
エアフローなどの歯面清掃器を使用して
ホワイトニング施術範囲の唇側面を清掃します。

ホームホワイトニングにおいては、
患者さんにホームホワイトニング前に
十分なブラッシングとフロッシングを
してもらいます。

3.2. 術式は添付文書通りに行うこと

最後に、
効果を出すために、当たり前のことなのに
忘れてしまいがちなポイントをご紹介します。

それは術式を必ず添付文書通りに行うことです。

「え?そんなこと?」
とお思いになるかもしれませんが、

ホワイトニングに関しては
添付文書どおりに行っている歯科医院さんが
意外に少ないように思います。

ホワイトニングの術式は
それほど難しくありませんが、
自分の裁量で術式をアレンジしてしまうと
漂白効果が得られない可能性があります。

厚労省は、添付文書に書かれた使用法のみの
有効性(漂白効果)しか診査しないので、
他の方法での有効性(及び安全性)を
認めていないからです。

特に、オフィスホワイトニングにおいては、
現在認可がおりている5製品はすべて
照射器による光照射が必要となりますが、

使用する照射器の波長、光強度などは
製品によって異なります。

光照射は必ず添付文書どおりに行わなければ
ホワイトニング効果は得られません。

例えば、レジン重合用照射器を使用するように
指定されているオフィスホワイトニング剤に
ホワイトニング用多歯照射器を使用する場合は、

厚労省の認めた漂白効果が得られない
可能性がありますので、

必ず添付文書どおりの使用法で
ホワイトニングを行いましょう。

 認可が下りたホワイトニング剤には
必ず添付文書がついています。

添付文書以外に使用説明書が
入っている場合もありますが、

厚労省が厳しい審査を行っているのは
使用説明書ではなく添付文書なので、
添付文書が原則です。

使用法に迷ったときは、使用説明書ではなく、
必ず添付文書に従って行うようにしましょう。

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