歯科医院の規模を健全に拡大するための3つのセオリー - 歯科医院経営講座~次のステップを目指す歯科医師のための~

歯科医院の規模を健全に拡大するための3つのセオリー

医院規模を健全に拡大するということは
売上が大きいだけでなく、利益も出ており、
幹部が育っている状態となります。

対して売上が何億円あったとしても
利益が少なかったり幹部が育ってなければ、
拡大ではなく膨張組織となります。

医院を膨張させずに健全に拡大させたいという
お考えの院長先生は多いと思います。

そこで今回は、
健全に規模を拡大するにはどのような順番で
何を行っていけば良いのかをお伝えして参ります。

1、周囲から共感されるビジョンを抱く

まず最初は経営TOPが心の底から成し遂げたくて
周囲から共感されるビジョンを抱くことが重要です。

経営の世界ではスキルよりも頭の良さよりも
圧倒的に大事なものがあると言われてます。

それは、顧客とか社員とか社会に貢献したいという
貢献心の想いの強さです。

ですから、
院長先生が心の底から成し遂げたいことが
顧客、社会に対する貢献であり、
それがビジョンとなれば理想となります。

2、カネ、ヒト、モノの順番で投資する

2番目は、カネ、ヒト、モノの順番で
経営資源を投資することです。

まずおカネですが、
売上優先ではなく利益を出して純資産を増やすことが必要です。

いくら売上があったかよりも
いくら利益が出たかの方が圧倒的に重要です。

では、利益を出すためにはどうすれば良いのか?
利益を残すと決断することが大事です。

・プライベートの費用を医院の経費で落とさない
・無理な節税をしない
・売上よりも利益が残るものに投資する
・院長報酬を取りすぎない

これらが利益を残すポイントです。

次にヒトに関してですが、
スタッフ採用にはお金と時間を投資し、
スタッフ育成には時間を投資します。

採用にはお金を充分に使います。
もしくは、スタッフからの紹介によって
採用ができる組織にしていきます。

育成はお金ではなくて時間をかけます。
育成のために院長先生は
ご自分の時間を投資することが必要で、

特に重要なのが
規律徹底、マニュアル徹底と幹部育成です。

モノに関しては、
高額医療機器よりも
良い立地、ユニット、駐車場に投資をします。

採用に有利な場所に移転したりとか、
分院展開できる予算があれば、
モノ投資の最優先は
良い立地に医院を構えることです。

そこまでの予算はないものの、
ある程度予算をかけれる場合は、

売上に直結する投資であるユニットの増設や
駐車場の拡張を行います。

CTとかマイクロスコープ、レーザーなど
500万を超える高額医療機器投資高額は
できれば売上が2億円超えてからの
購入で良いと思われます。

健全に規模を拡大するためのセオリー

画像を見ていただくと
2から1に矢印が向いておりますが、

これがどういう意味を表していると言うと
最初から良いビジョンは描けないことを表しています。

ビジョンが曖昧な中で
2番目の経営資源の投資を行っていくことで
医院は必ず成長し、ヒトも成長していきます。

そうすると良いビジョンが
見えてくるようになります。

3、1億までは診療外の時間で経営を行い、1億超えたら診療内の時間で経営を行う

3番目は時間の使い方です。

1億までは診療外の時間で経営を行い、
1億超えたら診療内の時間で経営を行います。

1番目のビジョンの共有とか、
2番目の経営資源の投資を的確に行うために、
経営に時間を投下する必要があるのですが、

診療が忙しくて経営に時間を使えないとか、
そこに時間を使う勇気が無いと
思われてる方は少くありません。

そこで、経営者の5つの役割を振り返ります。

経営者5つの役割

この5つの役割は実は
毎日時間をかけて行うものではありません。

では、なぜ経営に
時間を使う必要性があるのかと言うと

この5つの決定に対して、
間違った決定をしないための
知識と経験を積むために必要であるからです。

医院に利益が残らないのはおカネの使い方が、
スタッフが育たないのは、ヒトの使い方が、
いつも忙しくて時間に追われてるのは
時間の使い方が間違っているからです。

それが経営に時間をきちんと使うことで
どこにどれだけのお金を使うのか
人材をどこに配置して
どんな役割を担ってもらうのか
院長先生の時間を何から優先して行うのかという
決定、決断の精度が高まっていきます。

一方で普段から経営に時間を使ってなければ
モノを買わなきゃいけないとか
ヒトを採用しなきゃいけないとか
ヒトを育成しなきゃいけないという時に
間違ったやり方をしてしまいます。

それは経験値が少ないからです。

経営者として時間を使うというのは、
経営者としてのおカネとヒトと時間の使い方を
正しく決断するために体で覚えていく
トレーニングです。

診療は先生が頑張った分売上になりますが、
経営はそうではなく、決断の質で決まります。

ずっと経営に毎日3時間、5時間
使わなきゃいけないということでは無いのです。

経営に使う投下時間が長くなると
後に経営に使う時間が短くなっても
正しい判断や決断ができるようになります。

そのレベルアップを図るために
経営に時間を投下する必要があります。

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医院規模を健全に拡大するための3つのセオリー

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医院規模を健全に拡大するための3つのセオリー

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