歯科衛生士教育②スタッフと初任給の金額理由を共有する - 歯科医院経営講座~次のステップを目指す歯科医師のための~

歯科衛生士教育②スタッフと初任給の金額理由を共有する

新入社員(途中入社の人も含めて)の人は
入社後しばらくの間は成果が出ず、
研修期間もあるため、

本来であれば評価も非常に低く、
それに対する基本給の額も極端に少なくなります。

しかし、この考え方で給与額を設定すると
初任給は限りなく
ゼロに近い額になってしまいます。


また、入社4年で1人前の仕事が
出来るようになると仮定すると

1年後の給与額は
4年後の1/4にしか満たないことになります。

現実的には、入社数年の間は
たいへん少額の給与しか
手にすることは出来ないため、
生活が成り立たない問題点が発生します。

会社を創業した場合も
これと同じ事が起きます。

少なくとも3年間は必死の思いで仕事をしても
会社の業績はなかなか思うようにはなりません。

その場合、資本金(事前に用意した創業資金)や
銀行などからの借入金を使って

会社が独り立ちできるようになるまで
持ちこたえます。

完全実力評価制度で考えた場合、
会社に入社する人は事前に蓄えたお金を用意し、

それを使って耐えなければならない
ことになってしまいますが、
現実的には困難です。

また、世間一般常識では
受け入れてもらえない考え方になります。

それを解決するために
期待給と言う形で、
ある金額を初任給として会社は支給します。

一般企業にせよ歯科医院にせよ、
従業員(スタッフ)は入社後、
スキルの蓄積と実務経験の増加により
成果はどんどん上がります。

それに比べ給与は
もともと期待給としての上乗せが大きいため、
大きな変化はありません。

実力を上回る分の給与は、
会社(歯科医院)やそこで働く先輩からの
投資だと考えてください。


新しく入社した人に対して
会社(歯科医院)や先輩は
自分たちで分配すべき報酬の一部を投資します。

本来成果が上がらない人には
給与は出ないのです。

以上の解説は独力で
成果を上げていく場合の例です。

しかし実際は、
先輩からのOJTによってスキルを向上させ、
仕事に対する考え方を学びますので、

さらに見えない投資を
受けていることになります。


ここまで説明すると
以前にまして自分の実力で収入を得るまでに

長い期間と多大な努力が必要であることが
理解できたと思います。

そのため会社(歯科医院)は
実力のない社員に期待給としてある額を
ある一定期間支給し続けます。

その金額が初任給であり
自分で収入を得るまでの支援金になります。

会社に入れば給与はもらえるのが
当たり前だという考え方は間違っています。

給与に対して正しい考え方ができれば、
自ずと仕事に対する考え方も
変わってくるでしょう。

オススメの動画を
ぜひご覧ください!

社会人としての常識を教え込む!初期教育の方法

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社会人としての常識を教え込む!初期教育の方法

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