歯科医院のスタッフに対する、悩みの原因と解決方法 - 歯科医院経営講座~次のステップを目指す歯科医師のための~

歯科医院のスタッフに対する、悩みの原因と解決方法

院長先生の人に対する悩みは、

1、幹部として優秀なスタッフがいないので、
院長依存度が大きい

2、新人がすぐに辞めてしまう
3、スタッフの数字意識や仕事の意欲の欠如

の3つが代表的です。

他にも
スタッフの育成がどうしていけばよいか分からない
スタッフとのコミュニケーションが上手く取れない
チームワークの欠如などがありますが、

これらは結局上の3つに絡んできます。

ですからこの3つが解決出来れば、
院長先生にとって人に対する悩みは激減します。

では、どうしてそもそも
これらの問題が起きてしまうのでしょうか。

答えは「組織になっていない」からです。

真面目にやって成果を出しているスタッフもいれば
自分勝手なスタッフ、自信を無くしているスタッフ、
給料をもらうためだけに
イヤイヤ働いているスタッフもいる

という規律が無くバラバラな状態です。

そこで組織づくりのSTEP1として
規律教育をする必要があります。

新しく医院にスタッフさんが入職したら
一番最初に教育しなければいけないことが
規律教育です。

既存のスタッフさんも規律教育が欠けているため
院長先生の悩みの種になることが多いため

これからお話することは
新人だけでなく、在職しているスタッフさん
全員にとって重要です。

では一体規律教育というのは何でしょうか。
「やってはいけないことを教えること」です。

ほとんどの歯科医院の先生は
最初に新人スタッフさんに
やってほしいことを教育します。


電話対応、滅菌消毒のやり方、
アシスタントのやり方など。

その逆です。
やってはいけないことを一番先に教えてください。

スポーツも最初にルールから覚えます。
ルール、つまり規律です。

バスケでもサッカーでもテニスでも
すべてのスポーツは最初ルールから覚えます。

もしサッカーのルールを知らないもの同士で
試合をしたらどうなるでしょうか。

絶対勝てません。さらに違反するので、
レッドカードで退場者をバンバン出して、
試合自体が成立しません。

これは職場でも同じことが言えます。

規律違反していると人が辞めていきます。
利益が上がりにくくなります。

親も最初、子供に躾の教育から入ります。

子供に1回「それはしちゃだめ!」と言っても
本当に1回で直るでしょうか。

何度も何度も繰り返し同じことを注意して
躾教育をしています。

なぜそこまで子供に
教育していくのかと言いましたら

躾が出来ていないと、その子がやがて
他人に迷惑を掛けてしまうからです。

例えば子供が小さいときから英才教育を行って
偏差値の高い大学に行ったとしても
医者や弁護士の資格を取ったとしても
躾が出来ないまま成人になるとどうなるでしょうか。

まず間違いなく人間関係で悩みます。
その組織で出世出来なかったり、
仕事も上手くいきません。

それが分かっているので
子供に躾教育を徹底していきます。

同じように
新人には社会人としての規律の教育から
行うことが重要です。

それが本人のためであり、医院のためであり
院長先生のためにもなります。

・こんなメイクやこんな髪型をしてはいけない
・医院のお金やモノは絶対に盗んではいけない
・嘘を付いたり、隠し事はしてはいけない
・患者さんからの苦情を隠蔽しないで、
報告をしなければいけない

・院長先生に残業してと言われていないのに勝手に残業をして残業代を請求してはいけない
・遅刻してはいけない、
会議の時間に遅れてはいけない

・レポートは期限通りに出さないといけない
・患者さんや取引先の情報を
外に漏らしてはいけない

これらは当たり前の規律です。
そういうことが禁止だと一番最初に
スタッフにどれだけ教育出来ているでしょうか。

院長先生の中には
「常識だからわかっていないとおかしい!」と
おっしゃる方がいらっしゃいますが、
この前提は捨てなければいけません。

人それぞれ育った家庭環境や
受けてきた教育のレベルで

常識感は人それぞれ違うからです。

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スタッフに対する悩みの原因と解決方法

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スタッフに対する悩みの原因と解決方法

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